憧れだった貴方と恋をする〜左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる〜
ようやく遥海くんも部活の練習に復帰して、水曜日にはさくらが部活を見学して一緒に帰るようになると部員にも遥海の彼女と知られていった。
さくらの作った夕食を食べ、遥海くんとはやっと一線を超える事が出来た。
ベッドでの遥海くんはとても優しかった。
ウトウトしていたさくらが目を覚ますと遥海くんは座って私の宝物の高校時代の雑誌を見ていた。
「遥海くん、どうしたの?」
「あー、うん、この頃楽しかったなって」
「まだ、今も楽しくないの?」
遥海くんはすぐ返事をしなかった。
そういえばこんなはずじゃなかったって前に言ってたから……
遥海くんは雑誌を置くとベッドに入ってくる。
「今はさくらと出会えて良かったと思ってるよ」
「本当?でも……ストーカーみたいって思う?遥海くんのいく大学を知って受験したから」
「それはでもさくらの勉強の努力もあるし、憧れてたなんて嬉しいよ、嫌がらせとかするならストーカーだけど同じ講義を受けていたのに話しかけてこなかったじゃん?」
「まあ、嫌われたくないし……見てるだけでいいとか思ってた」
遥海くんが腕枕をしてくれて頭を撫でてくれる。
「俺は忙しくてデートする時間もないのにさ、俺の事を考えてくれてありがとう、さくらと出会わなかったらバスケを続けてられなかったかもしれない、食事と睡眠でだるさもなくなったし、バスケも頑張りたくなったよ」
「良かった(笑)」
遥海くんはギュッと抱きしめてくれてキスをくれた。
「さくらとのこの時間が癒しだよ、多分好きなんて付き合う時に言ってごめん、さくらの事大好きだから彼女でいてくれよな」
「遥海く……んっ」
また口を塞がれた。
遥海くんと繋がると好きってたくさん言ってくれた。
「ハァハァ、遥海……くん、左手握って欲しい」
「いいよ」と指輪にキスをしてくれて…
さくらの桜の指輪可愛いなと手を絡ませてくれた。
「遥海くん、だい……好き……」
遥海くん、遥海くんと何度も呼ぶ度に遥海くんは優しく、そしてもう離さないと言われているみたいに力強く抱きしめてくれた。