御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
律さんは、私の手をそっと握って唇を寄せてくる。

重なる吐息、絡まる指先。

静かで、でも確かに熱を帯びた夜が始まった──。

私の気持ちは、理性よりもずっと先に進んでいた。

この胸の奥にある「欲しい」という感情が、全てを支配していく。

どちらからともなく唇が重なった瞬間──

「んん……ぁ……」

とろけるようなキスの余韻に、心も体も溶けていく。

「千尋……」

その低く甘い声に、たまらず私は律さんを押し倒していた。

自分でも驚くほど、積極的に。

「淫らな女は嫌?」

そう囁きながら、自ら律さんの体を受け入れる。

「……ああ、そんな千尋も綺麗だよ。」

律さんはそう言って、私の手を強く握り返した。

指先から心まで、深くつながっていく。

私は腰を打ちつけながら、律さんを強く求める。

「律さん……律さんっ……!」

「激しいって、千尋……」

律さんの顔が、汗で濡れた額から色っぽく崩れていく。
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