御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
「だって……律さんが、欲しくて……」

私はもう止まらなかった。

律さんのすべてが、愛しくて。

切ない声も、熱っぽい視線も、悶える表情も──

どれ一つ、見逃したくなかった。

「もっと……律さんの全部、見せて……」

そう言った私を見つめる律さんの瞳は、何よりも深く、そして熱い。

「千尋……俺、もう……」

その瞬間、律さんの体がぐっと私の奥へと押し寄せてくる。

まるで、心の一番深い場所にまで触れられたような──そんな感覚だった。

「律さん……だめえっ……!」

声にならない声が、喉の奥から漏れる。

「くっ……」

律さんもまた、抑え切れない熱を全身に漲らせている。

その熱が、私の中を満たしていく。

──熱い。
律さんの全てが、私の中で溶け合っていく。

「千尋……今日、もしかして──」

「……子供、できるかも……」

そう囁くと、律さんの目が潤んだ。
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