御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
「千尋……俺、今、最高に気持ちいいよ」

低く甘いその声と同時に、熱いものが私の中に注ぎ込まれる。

「あぁ……っ」

初めて味わう、その感覚。

全身が溶けてしまいそうで、頭が真っ白になる。

「まだ……まだ、千尋を感じていたい……」

律さんは私の身体を抱きしめたまま、またゆっくりと動き出す。

熱が、再び身体の奥を満たしていく。

「千尋……俺、今、幸せだよ……」

頬にかかる汗も、息遣いも、全部が愛しくて、私は震える声で返す。

「……私も、幸せ……」

熱と熱が重なって、心までひとつになる。

何度も、何度も、波が訪れて――

「あああっ……!」

絶頂の声と共に、私は律さんの腕の中で反り返った。

彼の身体がぎゅっと私を抱きしめる。

「千尋っ……!」

全てが重なったその瞬間。

私たちは、本当の意味で夫婦になった気がした。
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