君の笑顔を奪いたい。
「……嘘じゃ、ないんだ……。由良くん、ごめんね」

「……どうして?」


どうして謝るの。


「だって、私のこと、好きじゃないよね」

「……は、なんで?」


好きじゃないわけがない。好きだから、こんなにして、手を回して、美緒を腕の中に連れてきたのに。


「今、大好きって言ったじゃん、そのままだ——」

「私の友達いなくしたりしてたし、私のことがとんでもなく嫌い、なんだよね……?だから、ひどいことするんでしょ」


美緒の瞳には、少しだけ涙が溜まっていた。


「でも、由良くんはこう見てて勉強もできるし、ちゃんと家のこととか考えてる……だから、無理やり好きだって言って、めんどくさくならないようにしてる、そうでしょ?」


上目遣いでそう問われて、また胸が高鳴る。

俺が、どれだけ、この可愛らしさにいつも胸を締め付けられていたか、知る由もないもんな。



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