君の笑顔を奪いたい。
「い、今何時……?」

「時間なんてどうでもいいよ。ここで一緒に暮らすんだもん」


無防備な君の手を下から掬って、恋人繋ぎをした。



「で、でも……そ、そうだ、だって荷物とか——」


キョロキョロした美緒は、この部屋に自身の私物がたくさんあることに気がついたご様子だ。



「ね?大丈夫だよ」

「っ……こ、婚約って、やっぱり本当なの……?」

「うん、嘘つくわけないよ。みおちゃんのこと大好きだもん」


抱きしめる腕に力を込めた。どうしたら、本気だってわかってくれるの?


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