靴に魔法をかけたのは



 土曜日のお店はいつも通りのにぎわいを見せた。
 シンデレラコーナーはたくさんの人が眺め、スマホで写真を撮っていく人もいた。
 日曜日には思った以上にお客さんが訪れ、その勢いは夜まで続いた。

「なんかいつもよりお客さん多くない?」
「気付いてなかったですか? インフルエンサーがこの店のシンデレラコーナーを紹介して、バズってたんですよ」
「ほんとに!?」
 芽瑠にスマホを見せてもらうと、確かに紹介されていた。

『これかわいい! シンデレラっていう言い方がいいよね☆』
 彼女の投稿にはたくさんのいいねがついていた。

「インフルエンサーすごい」
 晴佳の心がはずむ。
 これでやっと、諒に勝てたような気がした。
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