あの夏の夜の続きは今夜
一階にコンビニが入るマンションの前に着く。
「ありがと」
私が言うと、浮島は少し下を見て、そして私の目を見た。
「俺たちってまた会えるのかな」
コンビニのドアが自動で開いて、中から出てきた冷たい空気が私の腕を撫でる。
「うん、会おうよ」
声に気持ちを乗せないで、当たり前のことのように言う。浮島は少しコクンと頷いた。
本当に浮島は部屋に上がらないで、西に伸びる道を歩いていった。
あの夏の日を思い出してしまった。朝日が出て、風が吹いて、潮の匂いがした、あの最後の背中を。
少しだけ私は浮島に触れたかった。
「ありがと」
私が言うと、浮島は少し下を見て、そして私の目を見た。
「俺たちってまた会えるのかな」
コンビニのドアが自動で開いて、中から出てきた冷たい空気が私の腕を撫でる。
「うん、会おうよ」
声に気持ちを乗せないで、当たり前のことのように言う。浮島は少しコクンと頷いた。
本当に浮島は部屋に上がらないで、西に伸びる道を歩いていった。
あの夏の日を思い出してしまった。朝日が出て、風が吹いて、潮の匂いがした、あの最後の背中を。
少しだけ私は浮島に触れたかった。