夏祭りのキューピッド
おまけ【モモちゃんside】
「真夜ちゃん、しばらくの間、広瀬くんと一緒に回るって」
「そっか。あいつら、もしかして俺に気を使って……」
「ん? どうかした?」
「な、なんでもねーよ」
変な感じにどもった岡田くん。いったいどうしたんだろう?
それはそうと、真夜ちゃんにもうひとつメッセージを送る。
『広瀬くんと一緒に楽しんでね♡』
最後にハートマークをつけたのは、ちょっとした遊び心から。
広瀬くん、普段はクールなイメージがあるけど、時々真夜ちゃんに、熱~い視線を送ってるような気がするんだよね。だけど、当の真夜ちゃんはそれに全然気づいてないみたいだから、このことはわたしと、あと涼子ちゃんだけの秘密。
だけどもしこの予想が当たっているなら、できれば応援してあげたいな。前からそんな風に思ってたけど、夏祭りっていういかにもなシチュエーションで、二人きりにできるチャンスかやってきた。これは、お膳立てをしてあげないと。
今日のわたしは、恋を取り持つキューピッドになった気分だ。
「それじゃ、岡田くん。行こうか」
「ああ、そうだな」
私も、岡田くんと一緒に歩き出して、それからふと思う。
私もそんな風に、誰かを好きになったりするのかな?
例えば、さっき岡田くんから可愛いって言われた時はドキッとしたし嬉しかったけど、それがそういう好きになるかどうかはわからない。
だけどなんだか、今はもっと、岡田くんのそばにいたいと思った。
「ねえ、岡田くん──」
呼ばれて、あしを止める岡田くん。いきなりこんなこと言ったら、ビックリするかな?
そう思いながら、それでも私は、右手を差し出し、言ってみる。
「手、繋いでみない?」
〜おしまい〜
「そっか。あいつら、もしかして俺に気を使って……」
「ん? どうかした?」
「な、なんでもねーよ」
変な感じにどもった岡田くん。いったいどうしたんだろう?
それはそうと、真夜ちゃんにもうひとつメッセージを送る。
『広瀬くんと一緒に楽しんでね♡』
最後にハートマークをつけたのは、ちょっとした遊び心から。
広瀬くん、普段はクールなイメージがあるけど、時々真夜ちゃんに、熱~い視線を送ってるような気がするんだよね。だけど、当の真夜ちゃんはそれに全然気づいてないみたいだから、このことはわたしと、あと涼子ちゃんだけの秘密。
だけどもしこの予想が当たっているなら、できれば応援してあげたいな。前からそんな風に思ってたけど、夏祭りっていういかにもなシチュエーションで、二人きりにできるチャンスかやってきた。これは、お膳立てをしてあげないと。
今日のわたしは、恋を取り持つキューピッドになった気分だ。
「それじゃ、岡田くん。行こうか」
「ああ、そうだな」
私も、岡田くんと一緒に歩き出して、それからふと思う。
私もそんな風に、誰かを好きになったりするのかな?
例えば、さっき岡田くんから可愛いって言われた時はドキッとしたし嬉しかったけど、それがそういう好きになるかどうかはわからない。
だけどなんだか、今はもっと、岡田くんのそばにいたいと思った。
「ねえ、岡田くん──」
呼ばれて、あしを止める岡田くん。いきなりこんなこと言ったら、ビックリするかな?
そう思いながら、それでも私は、右手を差し出し、言ってみる。
「手、繋いでみない?」
〜おしまい〜

