私の専任シークレットサービス!〜双子に溺愛警護され過ぎて困ります〜
【第1話】幼い頃の約束
〇冒頭 タワマン上層階 寝室 夜
薄暗い寝室から夜景の光がわずかに入ってくる。
春斗と春哉に大きなベッドに押し倒される葵葉。
春斗「葵葉の専任ボディガードだとしても・・・男と同居するって意味わかってんのか?」
右から葵葉の手の甲に唇を寄せ目を細めて見下ろす。
結城春斗(ユウキ ハルト):王子様系の華やかイケメン。金髪にピアス。一見チャラそう。
春哉「葵葉みたいな可愛い子を前にしたら、我慢できないかもよ?」
左から顔を近づけスカート越しで太ももに触れる。ピクッと葵葉の体が震える。
結城春哉(ユウキ シュンヤ):サラサラ黒髪に無表情。
葵葉(どうして、こんなことになってるの・・・?)
胸の高鳴りを鎮めるように唇を噛み締めゴクリと唾を飲む。※葵葉の顔は見せない絵
若桜葵葉(ワカサ アオバ):資産家の娘。可愛く品のあるロングヘアー
〇3人の過去回想
5歳 双子の部屋 3人とも同じくらいの背丈やや葵葉が低め。
葵葉モノ(私には、幼い頃から専任のボディガードが付いていた)(制限の多い環境の中で、私に負担がかからないようにと選ばれたのが、同い年のハルちゃんとシュンちゃん)(最初は『近所に住む強い男の子』だと思っていた――)
5歳葵葉「シュ、シュンちゃん血が!ハルちゃんもおでこ傷になってる」「どうしょう。葵葉のせい」※泣きそうな顔
葵葉モノ(2人が、ただの友達ではないと気づいたのは5歳の時。誘拐されそうになった私を、身を挺して護ってくれた)
5歳葵葉「2人が頑張ってくれたのに、葵葉、何もしてあげられない」※涙を流しながらしゃくり上げる
5歳春斗「じゃ、じゃあ大人になったら結婚したい!それで、ずっと葵葉を俺に護らせて」
5歳春哉「ズルい。俺も葵葉と結婚したい。俺の方が強いから」
5歳春斗「俺の方が強い!こないだの柔道の試合も俺が勝った」
5歳春哉「その前は俺が勝った」
5歳葵葉「ふふふ」双子のやり取りに笑い涙が止まる「葵葉は2人とも大好きだよ。ずっと2人と一緒」
葵葉は鼻を赤くし微笑む。照れる双子。葵葉は双子の頬にキスをする。
タイトル【私の専任シークレットサービス! ~双子から溺愛警護され過ぎて困ってます~】
○10年後 空港 自家用ジェット機専用の着陸場 夕方
数台の自家用ジェット機が停まっている。スーツ姿の双子。警護の準備をしながら向かう。
春斗「にしても最後に会ったのいつだ?」「9歳の時にイギリスに行ったよな」
春哉「10年ぶりくらい」
双子ガンホルダーにある無線や防弾チョッキ。腰にある武器を確認中。
春斗「葵葉、可愛くなってるかな~」
春哉「俺はどっちでもいい」
春斗「お前は脳筋だからな」※春哉が持つハンドグリッパー視線を落す「女も筋肉がついた方がいいんだろう」
春哉「俺にだって好みくらいある。女なら誰でもついて行くハルとは違う」
春斗「お前な~俺を誰だと思ってる」「見ろ!このイケメンを!」
『Perfect Body Guard』自給高!短期警護特集!SPランキングなどと書かれた雑誌を広げ自分のページを見せる※半裸で流し目をする色っぽい姿。
春斗「俺の特集ページだ!スゲェだろう!俺に守られたいって女が急上昇中なんだぜ」
春哉(本命には奥手のくせに)※呆れて息を吐く
春斗は窓ガラスに映る自分に見惚れ躓く。春哉はスタスタと歩いていく。
〇WAKASAと書かれた自家用ジェット機が着陸
春哉「――ハルさ覚えてる?」「昔、葵葉とした約束」
春斗「約束?」
春哉「結婚しようって約束」「あの時は子供だったから、お互いの立場を理解してなかった。雇う側と雇われる側だってこと」
強風により春哉の顔が髪で隠れる。
春斗「・・・さぁ。忘れた」※目を細めながらジェット機を見る。
春哉(そう、あの時は子供だった。だから、俺とハルが葵葉を好きなことを、深く考えたりしなかった。双子だから好みが似てる。その程度・・・)5歳3人で遊んでいる絵。
春斗「やっと、お姫様のお出ましだ」
ドアが下から上へと開いていく。
春哉(でも、もし次に葵葉と会ったら・・・俺たちはどうなるだろう)
葵葉が出てくる。逆光に目を細める双子。
葵葉(偽)「Oh~久しブリですネ!ハル&シュン!」
光の中で丸々と太った女が片言の日本語を話す。
春斗&春哉「っ!?!?」葵葉の変貌ぶりに目を見開く(春哉も微かに開く)
春斗「お、俺たち場所間違えたか」
春哉「きっと間違えた」
ジェット機に背を向ける双子。
葵葉(偽)「NO!NO!間違えじゃありまセーン。ワタシが貴方たちを雇った若桜葵葉デス!結城春斗&結城春哉。ワタシを命がけで守りなサイ」
ニッコリと笑う葵葉(偽)。双子の顔は変わり果てた姿に口元が引きつる。
〇高級中華レストランの個室・夜
円卓テーブルに座る3人。部屋の隅には数名のボディガード。
葵葉(偽)「ハルもシュンも早く食べてくださ~い」
葵葉(偽)ご飯を流し込むように食べる。
春斗「お、おう」
春哉「いただきます」
春斗「そっそれにしてもずいぶんと変わったな、葵葉」「何ていうか貫禄が出た」
葵葉(偽)「そうですか?全然変わってないですよ」「2人はとってもハンサムになりましたね」※肉まんにかぶりつく。
春斗(いや、お前が変わり過ぎんなんだよ。どう見ても肉まんじゅうだろうが!!)(いや、落ち着け俺。仮にも葵葉は資産家の令嬢だ。肉まんじゅうでは――)
春哉「ねぇ君、本当に葵葉?」「俺たちの知ってる葵葉は、こんなに行儀悪くない。それに・・・」
ピタリと止まる動作。一瞬空気が変わる。
春哉「こんな肉まんじゅうみたいに太っンガッ」
葵葉(偽)にあんまんを口にぶち込まれる。
葵葉(偽)「レディ対して外見の話をするなんて失礼デス!」「ワタシは2人をよ~く知っているのデスヨ」「あの日、交わした約束も誓いのキスも」※ふわふわフィルターがかかる。
春斗は言葉を呑み込む。春哉も食事を再開させる。
葵葉(偽)「それにしても、やっぱり日本食は美味しいデスネ」
春斗「あ、あぁ・・・」
春斗(日本食つーかここ中華だろうが)開いているドアから個室の外を見る(なんだ、あの男・・・)客らしくない黒服にサングラスの男に気がつく。
春哉「あれ葵葉パクチー食べれるの?」
葵葉(偽)「ハイ!大好きですヨ。野菜ヘルシー!」※美味しそうにモグモグ
春哉「昔は食べれなかったよね?」
咀嚼が一瞬止まりかける。
葵葉(偽)「むっ昔は子供でキライでしたネ。美味しさがわからなかったんデス」
突然、バシャンと窓ガラスが激しく割れ破片が飛び散る。外国マフィア風グループが葵葉を捕らえる。
春斗「誰だ!?」
ボス「フフフ。若桜葵葉だな」
葵葉(偽)「んぅ!ぐぅ」口を押えられる
春斗&春哉「葵葉!!」
背後にいた仲間が双子に攻撃を仕掛けてくる。攻撃をかわし葵葉を助けようとする。
ボス「おっと動くなよ」※葵葉(偽)の頭に拳銃を突きつける。
春斗(クソッ。このままじゃ葵葉が危ねぇ)
春哉(どうする・・・)
ボス「日本だと思って油断したな」「若桜のご令嬢の警護がこんなガキ2人とわ」
葵葉(偽)「キャー!助けてクダサイ!!」
ボス「騒ぐんじゃねぇ!」
動く葵葉(偽)に視線を向ける。その隙に双子は視線で合図。春斗は前方のボスに向かい攻撃を仕掛ける。春哉は後方の仲間に煙幕を投げつける。
仲間「うわあっ!」「ゴホッゴホッゴホッ!!」
煙が広がる。春斗は円卓テーブルを踏み台にし、ボスの首に飛び蹴り。
ボス「うっ動くな―――ぐはあっっ」
春斗「葵葉!!」
春斗は葵葉(偽)の手を掴む。ゴツゴツとした男のような手に違和感。※目を見開く絵。
春哉「葵葉、ハル!こっち」
出口にいる春哉。葵葉(偽)躓き春哉が抱きかかえる。筋肉の付き具合に違和感を持つがそのまま店外へ。
〇店外
店から離れて行く3人の後姿を見つめる怪しい影。※足元だけの絵(本物の葵葉)
薄暗い寝室から夜景の光がわずかに入ってくる。
春斗と春哉に大きなベッドに押し倒される葵葉。
春斗「葵葉の専任ボディガードだとしても・・・男と同居するって意味わかってんのか?」
右から葵葉の手の甲に唇を寄せ目を細めて見下ろす。
結城春斗(ユウキ ハルト):王子様系の華やかイケメン。金髪にピアス。一見チャラそう。
春哉「葵葉みたいな可愛い子を前にしたら、我慢できないかもよ?」
左から顔を近づけスカート越しで太ももに触れる。ピクッと葵葉の体が震える。
結城春哉(ユウキ シュンヤ):サラサラ黒髪に無表情。
葵葉(どうして、こんなことになってるの・・・?)
胸の高鳴りを鎮めるように唇を噛み締めゴクリと唾を飲む。※葵葉の顔は見せない絵
若桜葵葉(ワカサ アオバ):資産家の娘。可愛く品のあるロングヘアー
〇3人の過去回想
5歳 双子の部屋 3人とも同じくらいの背丈やや葵葉が低め。
葵葉モノ(私には、幼い頃から専任のボディガードが付いていた)(制限の多い環境の中で、私に負担がかからないようにと選ばれたのが、同い年のハルちゃんとシュンちゃん)(最初は『近所に住む強い男の子』だと思っていた――)
5歳葵葉「シュ、シュンちゃん血が!ハルちゃんもおでこ傷になってる」「どうしょう。葵葉のせい」※泣きそうな顔
葵葉モノ(2人が、ただの友達ではないと気づいたのは5歳の時。誘拐されそうになった私を、身を挺して護ってくれた)
5歳葵葉「2人が頑張ってくれたのに、葵葉、何もしてあげられない」※涙を流しながらしゃくり上げる
5歳春斗「じゃ、じゃあ大人になったら結婚したい!それで、ずっと葵葉を俺に護らせて」
5歳春哉「ズルい。俺も葵葉と結婚したい。俺の方が強いから」
5歳春斗「俺の方が強い!こないだの柔道の試合も俺が勝った」
5歳春哉「その前は俺が勝った」
5歳葵葉「ふふふ」双子のやり取りに笑い涙が止まる「葵葉は2人とも大好きだよ。ずっと2人と一緒」
葵葉は鼻を赤くし微笑む。照れる双子。葵葉は双子の頬にキスをする。
タイトル【私の専任シークレットサービス! ~双子から溺愛警護され過ぎて困ってます~】
○10年後 空港 自家用ジェット機専用の着陸場 夕方
数台の自家用ジェット機が停まっている。スーツ姿の双子。警護の準備をしながら向かう。
春斗「にしても最後に会ったのいつだ?」「9歳の時にイギリスに行ったよな」
春哉「10年ぶりくらい」
双子ガンホルダーにある無線や防弾チョッキ。腰にある武器を確認中。
春斗「葵葉、可愛くなってるかな~」
春哉「俺はどっちでもいい」
春斗「お前は脳筋だからな」※春哉が持つハンドグリッパー視線を落す「女も筋肉がついた方がいいんだろう」
春哉「俺にだって好みくらいある。女なら誰でもついて行くハルとは違う」
春斗「お前な~俺を誰だと思ってる」「見ろ!このイケメンを!」
『Perfect Body Guard』自給高!短期警護特集!SPランキングなどと書かれた雑誌を広げ自分のページを見せる※半裸で流し目をする色っぽい姿。
春斗「俺の特集ページだ!スゲェだろう!俺に守られたいって女が急上昇中なんだぜ」
春哉(本命には奥手のくせに)※呆れて息を吐く
春斗は窓ガラスに映る自分に見惚れ躓く。春哉はスタスタと歩いていく。
〇WAKASAと書かれた自家用ジェット機が着陸
春哉「――ハルさ覚えてる?」「昔、葵葉とした約束」
春斗「約束?」
春哉「結婚しようって約束」「あの時は子供だったから、お互いの立場を理解してなかった。雇う側と雇われる側だってこと」
強風により春哉の顔が髪で隠れる。
春斗「・・・さぁ。忘れた」※目を細めながらジェット機を見る。
春哉(そう、あの時は子供だった。だから、俺とハルが葵葉を好きなことを、深く考えたりしなかった。双子だから好みが似てる。その程度・・・)5歳3人で遊んでいる絵。
春斗「やっと、お姫様のお出ましだ」
ドアが下から上へと開いていく。
春哉(でも、もし次に葵葉と会ったら・・・俺たちはどうなるだろう)
葵葉が出てくる。逆光に目を細める双子。
葵葉(偽)「Oh~久しブリですネ!ハル&シュン!」
光の中で丸々と太った女が片言の日本語を話す。
春斗&春哉「っ!?!?」葵葉の変貌ぶりに目を見開く(春哉も微かに開く)
春斗「お、俺たち場所間違えたか」
春哉「きっと間違えた」
ジェット機に背を向ける双子。
葵葉(偽)「NO!NO!間違えじゃありまセーン。ワタシが貴方たちを雇った若桜葵葉デス!結城春斗&結城春哉。ワタシを命がけで守りなサイ」
ニッコリと笑う葵葉(偽)。双子の顔は変わり果てた姿に口元が引きつる。
〇高級中華レストランの個室・夜
円卓テーブルに座る3人。部屋の隅には数名のボディガード。
葵葉(偽)「ハルもシュンも早く食べてくださ~い」
葵葉(偽)ご飯を流し込むように食べる。
春斗「お、おう」
春哉「いただきます」
春斗「そっそれにしてもずいぶんと変わったな、葵葉」「何ていうか貫禄が出た」
葵葉(偽)「そうですか?全然変わってないですよ」「2人はとってもハンサムになりましたね」※肉まんにかぶりつく。
春斗(いや、お前が変わり過ぎんなんだよ。どう見ても肉まんじゅうだろうが!!)(いや、落ち着け俺。仮にも葵葉は資産家の令嬢だ。肉まんじゅうでは――)
春哉「ねぇ君、本当に葵葉?」「俺たちの知ってる葵葉は、こんなに行儀悪くない。それに・・・」
ピタリと止まる動作。一瞬空気が変わる。
春哉「こんな肉まんじゅうみたいに太っンガッ」
葵葉(偽)にあんまんを口にぶち込まれる。
葵葉(偽)「レディ対して外見の話をするなんて失礼デス!」「ワタシは2人をよ~く知っているのデスヨ」「あの日、交わした約束も誓いのキスも」※ふわふわフィルターがかかる。
春斗は言葉を呑み込む。春哉も食事を再開させる。
葵葉(偽)「それにしても、やっぱり日本食は美味しいデスネ」
春斗「あ、あぁ・・・」
春斗(日本食つーかここ中華だろうが)開いているドアから個室の外を見る(なんだ、あの男・・・)客らしくない黒服にサングラスの男に気がつく。
春哉「あれ葵葉パクチー食べれるの?」
葵葉(偽)「ハイ!大好きですヨ。野菜ヘルシー!」※美味しそうにモグモグ
春哉「昔は食べれなかったよね?」
咀嚼が一瞬止まりかける。
葵葉(偽)「むっ昔は子供でキライでしたネ。美味しさがわからなかったんデス」
突然、バシャンと窓ガラスが激しく割れ破片が飛び散る。外国マフィア風グループが葵葉を捕らえる。
春斗「誰だ!?」
ボス「フフフ。若桜葵葉だな」
葵葉(偽)「んぅ!ぐぅ」口を押えられる
春斗&春哉「葵葉!!」
背後にいた仲間が双子に攻撃を仕掛けてくる。攻撃をかわし葵葉を助けようとする。
ボス「おっと動くなよ」※葵葉(偽)の頭に拳銃を突きつける。
春斗(クソッ。このままじゃ葵葉が危ねぇ)
春哉(どうする・・・)
ボス「日本だと思って油断したな」「若桜のご令嬢の警護がこんなガキ2人とわ」
葵葉(偽)「キャー!助けてクダサイ!!」
ボス「騒ぐんじゃねぇ!」
動く葵葉(偽)に視線を向ける。その隙に双子は視線で合図。春斗は前方のボスに向かい攻撃を仕掛ける。春哉は後方の仲間に煙幕を投げつける。
仲間「うわあっ!」「ゴホッゴホッゴホッ!!」
煙が広がる。春斗は円卓テーブルを踏み台にし、ボスの首に飛び蹴り。
ボス「うっ動くな―――ぐはあっっ」
春斗「葵葉!!」
春斗は葵葉(偽)の手を掴む。ゴツゴツとした男のような手に違和感。※目を見開く絵。
春哉「葵葉、ハル!こっち」
出口にいる春哉。葵葉(偽)躓き春哉が抱きかかえる。筋肉の付き具合に違和感を持つがそのまま店外へ。
〇店外
店から離れて行く3人の後姿を見つめる怪しい影。※足元だけの絵(本物の葵葉)