本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
そのため、事前にセリカ用の板もちゃんと用意していた。これをアーノルドに使ってもらえばいい。
「アーノルドにも約束させてくださいませ。この板を使っていいのは、私か、王弟殿下――『お兄様』――が一緒の時だけです」
「ええ、もちろん! さあ、アーノルド。一緒に練習するわよ。お兄様には負けないんだから!」
セリカの相手をしている間も、リティスはきちんとイレクスの様子も見ていた。一度は飽きたように見えたが、再び果敢に取り組んでいる。
(……安定して描けるようになったら、発動方法を教えるつもりだけれど)
リティスの時には教師なんていなかったので、発動まで結構な日数がかかったな、とこれまた懐かしい。
あの頃、諦めなくてよかった。
古文書の知識だけでも、生きていくことはできたかもしれないけれど、こうして王立図書館に出入りできる身分にまではなれなかっただろう。
やがて昼時になると、アザレウスが昼食を携えてやってくる。
毎回、王宮料理人が腕をふるっているので、美味しいだけではなく栄養のバランスもきちんと考えられた昼食だ。
「アーノルドにも約束させてくださいませ。この板を使っていいのは、私か、王弟殿下――『お兄様』――が一緒の時だけです」
「ええ、もちろん! さあ、アーノルド。一緒に練習するわよ。お兄様には負けないんだから!」
セリカの相手をしている間も、リティスはきちんとイレクスの様子も見ていた。一度は飽きたように見えたが、再び果敢に取り組んでいる。
(……安定して描けるようになったら、発動方法を教えるつもりだけれど)
リティスの時には教師なんていなかったので、発動まで結構な日数がかかったな、とこれまた懐かしい。
あの頃、諦めなくてよかった。
古文書の知識だけでも、生きていくことはできたかもしれないけれど、こうして王立図書館に出入りできる身分にまではなれなかっただろう。
やがて昼時になると、アザレウスが昼食を携えてやってくる。
毎回、王宮料理人が腕をふるっているので、美味しいだけではなく栄養のバランスもきちんと考えられた昼食だ。