本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 パパベルにからかわれて、イレクスはしゅんとする。たしかに、食事の時にも時々マナーを忘れてしまうのはリティスも見ていた。

「でしたら、国王陛下と王妃陛下の許可をいただけたら、次回の昼食はお茶会にしましょうか?」

「お茶会?」

 子供達の目が丸くなる。

 リティスが勝手に子供達の昼食を用意するわけにはいかないから、両親である国王夫妻に確認をしなければ。

「ええ。いつものランチを、お茶会みたいに盛りつけましょう。そして、マナーの練習をするんです」

「本当?」

「あたくち、お茶会にお呼ばれするのは初めてよ!」

 イレクスもセリカも喜んでくれるようだ。セリカなど、淑女らしさを忘れてしまって、アーノルドを抱きしめている。

「でも、国王陛下と王妃陛下の許可をいただいてからですよ」

 子供達に期待をさせ過ぎるのもよくないから、先にきちんと話をしておく。

 リティスは、頭の中で目まぐるしく考えを巡らせる。

 軽食はサンドイッチでいい。食後には果物と小さなクッキー。

 お茶会のマナーにそって、テーブルを用意して。せっかくだから、テーブルの上も飾ってみようか。

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