本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「それはね、模造宝石を作れないかという試みの中で生まれた石を使っているんだって。よく見たら輝きが違うからすぐにわかってしまうけれど……お母様が面白がって首飾りやブレスレットを作らせたんだ」

「これが意外にも、魔術と相性がよさそうでもあるんだ」

 と、イレクスの説明に横からアザレウスが口をはさむ。彼は、イレクスのほうに微笑ましそうな目を向けた。

「イレクスが魔力をこめられないかと試してみたところ、宝石よりも使い勝手がよさそうだということがわかったんだ」

「やめてよ、叔父様。本当はやっちゃいけないことをやったんだから……」

 褒められはしたが、イレクスは目を伏せた。

「と、言いますと?」

「魔術の練習の時にね、魔力をこめられないかってやってみたんだ。リティス嬢も叔父様もいない時に」

 一応侍従はつけていたそうだが、魔力を使う時には、リティスかアザレウスと一緒でなければならないという決まりがある。

 それを破ってしまったイレクスは、申し訳なさそうに身を縮めていた。

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