本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「なあに、それは反省しているだろう。きちんと反省したら、イレクスは同じことは繰り返さない。それでいいんだぞ」

「叔父様……」

「本当にそう思っているから、安心しろ。イレクスは、いい子だ」

「はい!」

 アザレウスは、甥と姪が可愛くて仕方がないようだ。

 表情からもそれが伝わってくる。今だって、テーブル越しに手を伸ばし、イレクスの頭を撫でているではないか。

 微笑ましい光景に、リティスも思わず笑みを浮かべる。

『なあなあ、リティス。これ、似合うか?』

 首周りにブレスレットを巻き付けたパパベルは、今度はリティスの側に戻ってきた。キラキラとしたガラスが美しい。

「ええ、似合うわ。素敵なものをいただいたわね。王女殿下、ありがとうございます」

「うふふ、似合う? アーノルドとお揃いなのよ!」

 今回、偶然の産物で作られた模造宝石だが、今のところ作れる職人はただ一人。

今後は魔力宝石として、使い方を研究しながら、安定して生産できるようにしていくらしい。

< 117 / 288 >

この作品をシェア

pagetop