本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
驚くべきことに、彼女の魔術は独学で身に付けたものだった。
聞けば、幼い頃から屋敷にあった古い魔術書を読んでいたという。ならば、と魔術師団に誘ってみたが断られた。
顔ぐらいは知っていたが、普段、あまり社交の場に姿を見せることはないオセルティス伯爵家の長女。
王宮に戻ってから調べてみたら、リティスが魔術を使えるという話はまったく聞こえてこなかった。ということは、秘密にしているのだろう。
(……もっと知りたい)
彼女の持つ知識がどれほどのものか、もっと知りたい。
王宮図書館の職員として招いたのは――そのためだったはずだ。
それなのに。
近頃、自分の気持ちが揺れ動いているのを自覚せずにはいられない。
目をキラキラとさせて、魔術について語る姿。
子供達に魔術を教えている姿。
目をぎらぎらとさせて『王弟』と繋がりを持とうとしてきた女性達とは違う。
――いや、そもそもアザレウスが王弟であることも忘れているかもしれない。『王弟殿下』とは呼ばれているけれど。
こんな気持ちは初めてだ。誰か、それも異性のことを深く知りたいと思うようになったのは。
聞けば、幼い頃から屋敷にあった古い魔術書を読んでいたという。ならば、と魔術師団に誘ってみたが断られた。
顔ぐらいは知っていたが、普段、あまり社交の場に姿を見せることはないオセルティス伯爵家の長女。
王宮に戻ってから調べてみたら、リティスが魔術を使えるという話はまったく聞こえてこなかった。ということは、秘密にしているのだろう。
(……もっと知りたい)
彼女の持つ知識がどれほどのものか、もっと知りたい。
王宮図書館の職員として招いたのは――そのためだったはずだ。
それなのに。
近頃、自分の気持ちが揺れ動いているのを自覚せずにはいられない。
目をキラキラとさせて、魔術について語る姿。
子供達に魔術を教えている姿。
目をぎらぎらとさせて『王弟』と繋がりを持とうとしてきた女性達とは違う。
――いや、そもそもアザレウスが王弟であることも忘れているかもしれない。『王弟殿下』とは呼ばれているけれど。
こんな気持ちは初めてだ。誰か、それも異性のことを深く知りたいと思うようになったのは。