本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
靴を履いて外に出ると、そこにいたのは、今までリティスが世話されていた侍女達と同じ制服を身に着けた女性だった。
「こちらに」
案内されるままについていく。
どうせ、ここまで来たらリティスにできることはないのだ。なるようになる。流れに身を任せておくしかない。
――と思えたのはわずかな間。
扉が開かれた先に待っていたのは、リティスも顔だけは見たことのある王妃だったのだ。リティスの身分では、王妃と直接面会する機会なんてあるはずもない。
「え? え?」
目を大きく見開き、「え?」しか出てこなくて、その場に立ち尽くしているリティスの様子が、王妃にはおかしかったようだ。くすくすと笑って手招きする。
(……いいの?)
リティスが、王妃に近づくだなんて恐れ多い。固まってしまっていたら、王妃はもう一度手招きした。
「こちらにいらっしゃいな」
王妃の方も、夜会に出る支度を完璧に終えている。栗色の髪は、丁寧に結い上げられ、そこには煌めくダイヤモンドをあしらった髪飾りが輝いていた。
「こちらに」
案内されるままについていく。
どうせ、ここまで来たらリティスにできることはないのだ。なるようになる。流れに身を任せておくしかない。
――と思えたのはわずかな間。
扉が開かれた先に待っていたのは、リティスも顔だけは見たことのある王妃だったのだ。リティスの身分では、王妃と直接面会する機会なんてあるはずもない。
「え? え?」
目を大きく見開き、「え?」しか出てこなくて、その場に立ち尽くしているリティスの様子が、王妃にはおかしかったようだ。くすくすと笑って手招きする。
(……いいの?)
リティスが、王妃に近づくだなんて恐れ多い。固まってしまっていたら、王妃はもう一度手招きした。
「こちらにいらっしゃいな」
王妃の方も、夜会に出る支度を完璧に終えている。栗色の髪は、丁寧に結い上げられ、そこには煌めくダイヤモンドをあしらった髪飾りが輝いていた。