本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
身を包むのは、深い赤を基調としたドレス。金糸と銀糸で刺繍がびっしりと施されていて、目も眩むほどの美しさだ。
「……失礼いたします」
本当にいいのだろうかとこわごわと近づき、そして頭を垂れた。なんで、王妃と顔を合わせているのかもわからないまま。
顔を上げるようにと言われ、おそるおそる顔を上げる。
近くで見た王妃は、やはり美しい女性だった。顔立ちが整っているというだけではない。リティスを手招きするそれだけの仕草にも品というものが感じられる。
「あなたにはお礼を言おうと思っていたの。イレクスも、セリカも、あなたと過ごすのがとても楽しいみたい」
「……光栄です」
返す声が上ずっている。笑われるのではないかとひやひやしたが、王妃はそんなことまったく気にしていないようだった。
「それと、今日のことも。アザレウスの同伴者となってくれるのでしょう?」
「せ、精一杯お努めさせていただきます」
やはり上ずった声で返したら、王妃はくすくすと笑った。
嫌な笑い声ではなかったから、リティスとの時間を楽しんでくれていると解釈してよさそうだ。
「……失礼いたします」
本当にいいのだろうかとこわごわと近づき、そして頭を垂れた。なんで、王妃と顔を合わせているのかもわからないまま。
顔を上げるようにと言われ、おそるおそる顔を上げる。
近くで見た王妃は、やはり美しい女性だった。顔立ちが整っているというだけではない。リティスを手招きするそれだけの仕草にも品というものが感じられる。
「あなたにはお礼を言おうと思っていたの。イレクスも、セリカも、あなたと過ごすのがとても楽しいみたい」
「……光栄です」
返す声が上ずっている。笑われるのではないかとひやひやしたが、王妃はそんなことまったく気にしていないようだった。
「それと、今日のことも。アザレウスの同伴者となってくれるのでしょう?」
「せ、精一杯お努めさせていただきます」
やはり上ずった声で返したら、王妃はくすくすと笑った。
嫌な笑い声ではなかったから、リティスとの時間を楽しんでくれていると解釈してよさそうだ。