本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「リティス嬢。君は賢い女性だからわかっていると思うが、分不相応な望みは持たないように」
今までより声を低めて、宰相は囁いた。
「……はい」
言われなくたって、リティスもわかっている。家を離れた伯爵家の娘と王弟殿下だ。上司と部下以上の関係になるなんてありえない。
リティスから聞きたいことはすべて聞いたのだろう。宰相は、ではと言い残し、集まっている人々の方へと向かう。
彼と話していたのは数分にも見たいない時間だったと思うのに、どっと疲れてしまった。
「――リティス」
振り返ったリティスは、しかめっ面になった。
そこに立っていたのは、元婚約者である。宰相といい、元婚約者といい、どうしてリティスに話しかけたがるのだろう。
「まあ、エデル様――いえ、ベルフォラタ伯爵令息とお呼びすべきでしたわね。何か御用ですか?」
「あ、えっと……君と宰相閣下が話をしているのが見えたものだから。どんな話をしたのかと思って」
もしかして、リティスが宰相に余計な話をしなかったか確認に来たのだろうか。
「ご挨拶だけですよ。それと、私が王宮図書館で働いているので、仕事についてのお話を少々」
今までより声を低めて、宰相は囁いた。
「……はい」
言われなくたって、リティスもわかっている。家を離れた伯爵家の娘と王弟殿下だ。上司と部下以上の関係になるなんてありえない。
リティスから聞きたいことはすべて聞いたのだろう。宰相は、ではと言い残し、集まっている人々の方へと向かう。
彼と話していたのは数分にも見たいない時間だったと思うのに、どっと疲れてしまった。
「――リティス」
振り返ったリティスは、しかめっ面になった。
そこに立っていたのは、元婚約者である。宰相といい、元婚約者といい、どうしてリティスに話しかけたがるのだろう。
「まあ、エデル様――いえ、ベルフォラタ伯爵令息とお呼びすべきでしたわね。何か御用ですか?」
「あ、えっと……君と宰相閣下が話をしているのが見えたものだから。どんな話をしたのかと思って」
もしかして、リティスが宰相に余計な話をしなかったか確認に来たのだろうか。
「ご挨拶だけですよ。それと、私が王宮図書館で働いているので、仕事についてのお話を少々」