本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「ああ。フィノラは、いい家に嫁に出してやろうと思っている。嫁に出すのは寂しいが、フィノラならば公爵令息が相手でも引けは取らないだろう。お前は我が家を継ぎ、家を盛り立てるんだ。そして、フィノラの嫁ぎ先を助けてやれ」
「……承知しました」
てっきり、フィノラにこの家を継がせると思っていたのに――だが、よく考えてみれば、リティスは後継者としての勉強もさせられていた。
たしかにフィノラの愛らしさならば、彼女に興味を持つ男性も多そうだ。
勉強は苦手だが、社交は得意なようだ。そういう意味でも、フィノラが後継者となるより、彼女の得意な面を生かせる家に嫁ぐ方がいいのかもしれない。
「フィノラの婚約者は、じっくりと探そうな」
リティスに対するのとはまるで違う甘い声で、父はフィノラに声をかける。
話はもう終わったということなのだろう。食事を終えたリティスがそっとその場を離れるのを、誰も止めようとはしなかった。
こうして、リティスには婚約者ができた。
(……素敵な方、と言えばいいのかしら?)
「……承知しました」
てっきり、フィノラにこの家を継がせると思っていたのに――だが、よく考えてみれば、リティスは後継者としての勉強もさせられていた。
たしかにフィノラの愛らしさならば、彼女に興味を持つ男性も多そうだ。
勉強は苦手だが、社交は得意なようだ。そういう意味でも、フィノラが後継者となるより、彼女の得意な面を生かせる家に嫁ぐ方がいいのかもしれない。
「フィノラの婚約者は、じっくりと探そうな」
リティスに対するのとはまるで違う甘い声で、父はフィノラに声をかける。
話はもう終わったということなのだろう。食事を終えたリティスがそっとその場を離れるのを、誰も止めようとはしなかった。
こうして、リティスには婚約者ができた。
(……素敵な方、と言えばいいのかしら?)