本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
婚約者のエデルは、十五歳のリティスより三歳年上の十八歳。その若さで、宰相府で働いているのだからさぞや立派な人物なのだろう。
――と思っていたら、甘かった。
顔合わせの場に選ばれたのは、オセルティス伯爵家の応接間だった。
細心の注意を払って用意された茶席で、婚約者との顔合わせに訪れたエデルは、自信満々に言い放ったのだ。
「この家は、俺がしっかりと盛り立ててやる。だから、結婚したら俺を当主にしろ」
「……そ、それは」
どうしてそんな考えを持つようになったのかは知らないが、リティスの一存では決められない。
この国では、女性が爵位を持つことを許している。
だから、リティスがオセルティス伯爵を名乗るのが基本だ。だが、両者の合意があれば、配偶者に爵位を持たせることもできる。
もっとも、勝手に爵位を移せるわけではなく、王宮の審査が必要となる。その審査を乗り越える自信もあるということだろうか。
「私の一存ではなんとも……父に、聞いてみてくださいますか?」
いずれはリティスが継ぐことに決まっているが、現在この家の当主は父だ。父の許しがなければ何も決められない。
――と思っていたら、甘かった。
顔合わせの場に選ばれたのは、オセルティス伯爵家の応接間だった。
細心の注意を払って用意された茶席で、婚約者との顔合わせに訪れたエデルは、自信満々に言い放ったのだ。
「この家は、俺がしっかりと盛り立ててやる。だから、結婚したら俺を当主にしろ」
「……そ、それは」
どうしてそんな考えを持つようになったのかは知らないが、リティスの一存では決められない。
この国では、女性が爵位を持つことを許している。
だから、リティスがオセルティス伯爵を名乗るのが基本だ。だが、両者の合意があれば、配偶者に爵位を持たせることもできる。
もっとも、勝手に爵位を移せるわけではなく、王宮の審査が必要となる。その審査を乗り越える自信もあるということだろうか。
「私の一存ではなんとも……父に、聞いてみてくださいますか?」
いずれはリティスが継ぐことに決まっているが、現在この家の当主は父だ。父の許しがなければ何も決められない。