本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
しきりに首を捻っている。リティスには、その原因がすぐにわかった。
どこに風を起こすかという制御の部分が間違っているのだ。
「王太子殿下。授業をしましょうか」
「うん!」
イレクスを呼び寄せ、目の前で魔術陣を描かせてみる。
「僕ね、右に飛ばそうとしたんだよ」
「ええ、わかりますとも。さて、殿下――この魔術陣の解説をしますね。この部分が、風を起こす大きさ、ここが方向、それから、対象までの距離を指示しているのが、この部分です」
魔術陣は、古の言葉を定められた方法で描くものだ。頭の中に浮かべた魔術陣が間違っていれば、想定とは違う効果が出てしまう。これが、魔術陣がすたれた要因でもあった。
「リティス嬢、イレクスを止めなくてよかったのか?」
「被害が起きないとわかっていたので、問題ありません」
魔術陣は詠唱魔術と違い、相手が何をしようとしているのかが読めない点が優れている、というのが一般的な見解だ。
だが、イレクスはまだ魔術陣を使う方法を学び始めたばかり。
どこに風を起こすかという制御の部分が間違っているのだ。
「王太子殿下。授業をしましょうか」
「うん!」
イレクスを呼び寄せ、目の前で魔術陣を描かせてみる。
「僕ね、右に飛ばそうとしたんだよ」
「ええ、わかりますとも。さて、殿下――この魔術陣の解説をしますね。この部分が、風を起こす大きさ、ここが方向、それから、対象までの距離を指示しているのが、この部分です」
魔術陣は、古の言葉を定められた方法で描くものだ。頭の中に浮かべた魔術陣が間違っていれば、想定とは違う効果が出てしまう。これが、魔術陣がすたれた要因でもあった。
「リティス嬢、イレクスを止めなくてよかったのか?」
「被害が起きないとわかっていたので、問題ありません」
魔術陣は詠唱魔術と違い、相手が何をしようとしているのかが読めない点が優れている、というのが一般的な見解だ。
だが、イレクスはまだ魔術陣を使う方法を学び始めたばかり。