本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 彼が王都にいれば昼食を一緒に食べる。子供達の勉強を一緒に見てやることもある。

 あれ以降もアザレウスに頼まれて、社交の場に同伴することもあった。

『そう言えば、お前のことがあちこちで評判になっているらしいな』

 パパベルは、リティスの肩に掴まっていることが多い。その彼が口を開いた。

「なぜ?」

 社交の場に出る機会は、実家にいた頃より増えたけれど、リティスが噂に詳しくなったというわけではない。どうして、パパベルがその噂を知っているのかという疑問は残るけれど。

『王宮図書館で働く才女って』

「……嫌だわ」

 思わず、両手を頬に当てた。

 才女だなんて、そんな言われ方をしてしまうと恥ずかしい。

「私は、私にできることをしているだけよ」

『でもオレとお前の協力で、王宮魔術師達の研究も進んでるんだろ?』

「それはまあ、そうかもしれないけれど」

 曽祖母の知識を得たリティスと、古の時代からの知識を持つ――忘れてしまっている部分もかなり多いけれど――悪魔のパパベル。

 ふたりが手を組めば、魔術師達の研究に協力することも可能だ。

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