本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 でも、才女とまで言われてしまうとは想像もしていなかった。リティスにできるのは、本を読むことぐらいだと思っていたので。

『それに、イレクスのやつも最近じゃ魔術を使えるようになったじゃないか』

「古代魔術をね。今の詠唱魔術は使えないわよ」

『古代魔術を使える方がすごいってことになってるらしいぞ』

「……たぶん、もう少し魔力の使い方を覚えたら、詠唱魔術も使えるようにはなると思うのだけど」

イレクスにはどちらが向いているのか、使えるようになってから考えればいい。

「でも、あなたがそんな噂に詳しいなんてね」

『だって、オレ、あちこち出入りしているからな』

「そうだったわね。ふらふらしてたわ!」

 一応、リティスの使い魔ということになっているパパベルは、好きなようにふらふらしていることも多い。
王宮の敷地から勝手に出ない契約を結んでいるし、子供達がここを訪れる時には戻ってきている。悪さをしているわけでもないので、リティスも縛ろうとはしてこなかった。

『王宮で働いているやつらって噂が好きなんだよ』

「それは、王宮で働いている人に限らないでしょうね」

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