本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「ちょっと、そこに座られると邪魔なんだけど」
『いいじゃんいいじゃん』
「よくないわ」
それなりに忙しいのだから、少しは遠慮してほしい。じろっと睨むと、パパベルは肩をすくめた。
『そういや、お前の婚約者』
「婚約してないけど」
婚約はとっくに解消しているので、今のリティスは自由の身である。
というか、エデルのことはすっかり頭から追い払っていたのに、今さら彼のことを口にされても困る。
『そうそう、元婚約者な――あいつ、宰相補佐候補から外されたらしいぞ、いい気味だ』
「そうなの?」
けけけっとパパベルは悪い笑みを浮かべるけれど、リティスは少々困惑していた。
宰相補佐の候補に、エデルの年齢で抜擢させるなんて、とても珍しい例だ。
少なくとも、リティスの知っている彼は候補になってもおかしくないほど優秀だったはずだ。直接彼がどのぐらい優秀かなんて見たわけではないけれど、周囲の人達はそう噂をしていた。
『お前のせいなんだぜ、知ってたか?』
さらにパパベルは悪い顔で笑う。リティスはしかめっ面になった。
「なんでよ?」
とっくの昔に、彼との縁は切れた。
『いいじゃんいいじゃん』
「よくないわ」
それなりに忙しいのだから、少しは遠慮してほしい。じろっと睨むと、パパベルは肩をすくめた。
『そういや、お前の婚約者』
「婚約してないけど」
婚約はとっくに解消しているので、今のリティスは自由の身である。
というか、エデルのことはすっかり頭から追い払っていたのに、今さら彼のことを口にされても困る。
『そうそう、元婚約者な――あいつ、宰相補佐候補から外されたらしいぞ、いい気味だ』
「そうなの?」
けけけっとパパベルは悪い笑みを浮かべるけれど、リティスは少々困惑していた。
宰相補佐の候補に、エデルの年齢で抜擢させるなんて、とても珍しい例だ。
少なくとも、リティスの知っている彼は候補になってもおかしくないほど優秀だったはずだ。直接彼がどのぐらい優秀かなんて見たわけではないけれど、周囲の人達はそう噂をしていた。
『お前のせいなんだぜ、知ってたか?』
さらにパパベルは悪い顔で笑う。リティスはしかめっ面になった。
「なんでよ?」
とっくの昔に、彼との縁は切れた。