本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
古代魔術の知識を持っている者でないと、どうしても解読ができない部分が出てくるため、他の人の手が回らないところはリティスを遠慮なく使うようにお願いしている。
『お前のその才能を見抜けなかったポンコツだってんで、宰相閣下の機嫌を損ねちゃったらしいぜぇ』
けけけけっと笑い続けているパパベルはとてもいい顔だ。そんな顔を人前で見せるのはよろしくないと思う。
「……今さら、そんな話を聞かされて私にどうしろって言うのよ」
『いい気味って思わねぇ?』
リティスは、顎に人差し指を置いて思案の顔になった。
いい気味……いい気味、なのだろうか。
考えてみても、ピンとは来ない。
「どうでもいいわ」
もしかして、婚約が解消された直後だったらそう思ったかもしれない。でも、今は彼がどうなろうがリティスには関係ない。
リティスが無反応だったのに、パパベルはつまらなそうな顔になると、どこかに飛んで行ってしまった。
* * *
その日、オセルティス伯爵家では、フィノラは不機嫌を隠せずにいた。
花のように愛らしいと言われる顔には、不満の表情。
『お前のその才能を見抜けなかったポンコツだってんで、宰相閣下の機嫌を損ねちゃったらしいぜぇ』
けけけけっと笑い続けているパパベルはとてもいい顔だ。そんな顔を人前で見せるのはよろしくないと思う。
「……今さら、そんな話を聞かされて私にどうしろって言うのよ」
『いい気味って思わねぇ?』
リティスは、顎に人差し指を置いて思案の顔になった。
いい気味……いい気味、なのだろうか。
考えてみても、ピンとは来ない。
「どうでもいいわ」
もしかして、婚約が解消された直後だったらそう思ったかもしれない。でも、今は彼がどうなろうがリティスには関係ない。
リティスが無反応だったのに、パパベルはつまらなそうな顔になると、どこかに飛んで行ってしまった。
* * *
その日、オセルティス伯爵家では、フィノラは不機嫌を隠せずにいた。
花のように愛らしいと言われる顔には、不満の表情。