本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
姉がいなくなった分、姉のドレス代をフィノラに回してくれてもいいはずだ。だが、父からは家計が苦しいので、今シーズンは控えるようにと言い渡されてしまった。
来シーズン用のドレスの注文はしてもいいとは言われたけれど、好きな時に好きなドレスを着られないなんてつまらない。
(皆、リティス、リティスって……)
このところ、おかしいとは思っていたのだ。
王宮の夜会で、リティスと王弟アザレウスが一緒にいるのを見ていた人は多かった。フィノラもそうだ。
だが、あれ以降、フィノラと顔を合わせても、リティスの話ばかりが持ち出される。
「お嬢様、こちらのお手紙なのですが……」
恐る恐ると言った様子で、侍女が手紙を持ってくる。銀のトレイに載せられたそれは、侯爵家からのものだった。
いくらなんでも、侯爵家からの手紙を放置するわけにはいかないので、さっそく封を切って中身に目を通す。
「私をお茶会に招待――ふざけんじゃないわ!」
手紙を床に投げ出した。
手紙の差出人は、侯爵家の令嬢。フィノラをお茶会に招待したいという内容だった。
来シーズン用のドレスの注文はしてもいいとは言われたけれど、好きな時に好きなドレスを着られないなんてつまらない。
(皆、リティス、リティスって……)
このところ、おかしいとは思っていたのだ。
王宮の夜会で、リティスと王弟アザレウスが一緒にいるのを見ていた人は多かった。フィノラもそうだ。
だが、あれ以降、フィノラと顔を合わせても、リティスの話ばかりが持ち出される。
「お嬢様、こちらのお手紙なのですが……」
恐る恐ると言った様子で、侍女が手紙を持ってくる。銀のトレイに載せられたそれは、侯爵家からのものだった。
いくらなんでも、侯爵家からの手紙を放置するわけにはいかないので、さっそく封を切って中身に目を通す。
「私をお茶会に招待――ふざけんじゃないわ!」
手紙を床に投げ出した。
手紙の差出人は、侯爵家の令嬢。フィノラをお茶会に招待したいという内容だった。