本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
伯爵家の図書室の奥に、リティスは『隠し部屋』と呼んでいる部屋があること、その部屋への出入り口は、オセルティス伯爵家の血を持つ魔術師にしか開けられないこと。
その部屋には代々の管理人が残した記録があり、今はリティスが管理人であること。
そして、リティスの魔術はその部屋にあった書物で学んだものであること――とここまで説明したところで、アザレウスが額に手を当てているのに気がついた。
「あの、殿下?」
「いや、続けてくれ。実に興味深い話だ」
「その曽祖母の部屋に入れるのは、部屋に認められた人と、私が招待した人だけです。でも、もしかしたら、私が知らない間にその部屋に入り込んだ人がいるかも」
「……伯爵家に問い合わせてみるか」
リティスは首を横に振った。あの屋敷の人は、誰もあの部屋については知らない。
「いいえ、私――伯爵家に戻らなくても、あの部屋に出入りできます。なので、ちょっと見てこようと思います」
「リティス嬢、その部屋に入れるのは部屋に認められた者とリティス嬢が招いた者だったな?」
「そうですが……?」
「俺も一緒に行く」
その部屋には代々の管理人が残した記録があり、今はリティスが管理人であること。
そして、リティスの魔術はその部屋にあった書物で学んだものであること――とここまで説明したところで、アザレウスが額に手を当てているのに気がついた。
「あの、殿下?」
「いや、続けてくれ。実に興味深い話だ」
「その曽祖母の部屋に入れるのは、部屋に認められた人と、私が招待した人だけです。でも、もしかしたら、私が知らない間にその部屋に入り込んだ人がいるかも」
「……伯爵家に問い合わせてみるか」
リティスは首を横に振った。あの屋敷の人は、誰もあの部屋については知らない。
「いいえ、私――伯爵家に戻らなくても、あの部屋に出入りできます。なので、ちょっと見てこようと思います」
「リティス嬢、その部屋に入れるのは部屋に認められた者とリティス嬢が招いた者だったな?」
「そうですが……?」
「俺も一緒に行く」