本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
胸の前で腕を組んだパパベルは、空中をふよふよと漂いながらアザレウスを睨みつけた。はっとした様子でアザレウスは、リティスの方に向き直る。
「すまない。あまりにも珍しいものだったので、つい」
「かまいませんが、今日のところはまず図書室に行きましょう」
トランクの蓋を開くと、アザレウスはまた感心したような声を上げて中をのぞき込んでくる。トランクの蓋を開いてしまえば、そこにあるのは真っ黒な空間だ。
「リティス嬢、この中には持ち主以外も手を入れて大丈夫か?」
「かまいませんが……」
トランクに手を突っ込んで、どうしようと言うのだろう。
「……空っぽのトランクだな。持ち主以外は、物の取り出しができない設定か。これも興味深い――」
『アザレウス、そこどけよ。リティスが中身を出せないだろうが』
手を突っ込んだアザレウスは、ペタペタと中を探っている。リティス以外の人に触れさせる機会はなかったけれど、持ち主以外は中身に触れることすらできないのか。
アザレウスと場所を交代し、いつもの通りにトランクから扉を取り出す。
「重くないか? 手伝うぞ」
「すまない。あまりにも珍しいものだったので、つい」
「かまいませんが、今日のところはまず図書室に行きましょう」
トランクの蓋を開くと、アザレウスはまた感心したような声を上げて中をのぞき込んでくる。トランクの蓋を開いてしまえば、そこにあるのは真っ黒な空間だ。
「リティス嬢、この中には持ち主以外も手を入れて大丈夫か?」
「かまいませんが……」
トランクに手を突っ込んで、どうしようと言うのだろう。
「……空っぽのトランクだな。持ち主以外は、物の取り出しができない設定か。これも興味深い――」
『アザレウス、そこどけよ。リティスが中身を出せないだろうが』
手を突っ込んだアザレウスは、ペタペタと中を探っている。リティス以外の人に触れさせる機会はなかったけれど、持ち主以外は中身に触れることすらできないのか。
アザレウスと場所を交代し、いつもの通りにトランクから扉を取り出す。
「重くないか? 手伝うぞ」