本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
もちろん、飾りを付け直したり、刺繍を足したりして同じドレスに見えないように工夫はしてきたけれど、それだって見る人が見ればわかってしまう。
今、王宮内で認められつつあるリティスを社交の場に連れ出したいのならば、お下がりや以前来たドレスの使い回しではなく、新しいドレスを仕立てねばならないのだ。
「お互い、関わらない方が幸せじゃないかと思うの。どうかしら?」
「家族なのにひどいわ!」
「私を家族と認めてくれなかったのは、あなた達よね」
「……そんなこと」
たぶん、「ないわ」と続けたかったのだろう。けれど、フィノラはそこで口を閉じてしまった。リティスに対する扱いが公平なものではなかったと、フィノラもわかっているのだろう。
そして、その不公平をよしとしてきたことも。
「私は戻りたくない。現実問題として、戻れない事情もいろいろあるの」
「私達を見捨てるの?」
「私にできることはしたわよ。数年出費を抑えれば、かなり楽にはなるはずよ。お母様やあなたの宝石とかドレスを少々手放せば、もっと楽になるでしょうね」
今、王宮内で認められつつあるリティスを社交の場に連れ出したいのならば、お下がりや以前来たドレスの使い回しではなく、新しいドレスを仕立てねばならないのだ。
「お互い、関わらない方が幸せじゃないかと思うの。どうかしら?」
「家族なのにひどいわ!」
「私を家族と認めてくれなかったのは、あなた達よね」
「……そんなこと」
たぶん、「ないわ」と続けたかったのだろう。けれど、フィノラはそこで口を閉じてしまった。リティスに対する扱いが公平なものではなかったと、フィノラもわかっているのだろう。
そして、その不公平をよしとしてきたことも。
「私は戻りたくない。現実問題として、戻れない事情もいろいろあるの」
「私達を見捨てるの?」
「私にできることはしたわよ。数年出費を抑えれば、かなり楽にはなるはずよ。お母様やあなたの宝石とかドレスを少々手放せば、もっと楽になるでしょうね」