本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「たしかに、子供達の行動は誉められたものじゃないな。まあ、もし本当に必要だと俺や兄上が判断すれば、セリカの反応なんて気にせず婚約したと思う」
苦笑いしながら続けたアザレウスの言葉には、黙って頷いた。
彼は、王族としての義務を忘れはしない。今まで縁談がまとまらなかったのは、国王と彼の意思があってのこと。
「けれど、リティス嬢は違う。何もなくとも、もっと話をしてみたいと思った」
「それは、古代魔術の使い手だからでしょうか?」
「違う。たぶん、俺はあの時から――君に、興味を持っていたんだと思う」
出会ったのは、魔物討伐に出ていた騎士団が、ラングレーに戻る道中だった。怪我をしている人々を見捨てられなくて、リティスは手を貸した。
あの時、リティスが使っていたのが古代魔術だと知ったから、彼はリティスに興味を持ってくれたのだ。あの出会いがなかったら、きっと領地でいいように使われていただろう。
「……殿下」
「君の魔術だけじゃなくて、君自身にも――たぶん、顔を合わせる度に、その気持ちはどんどん大きくなっていったんだと思う」
苦笑いしながら続けたアザレウスの言葉には、黙って頷いた。
彼は、王族としての義務を忘れはしない。今まで縁談がまとまらなかったのは、国王と彼の意思があってのこと。
「けれど、リティス嬢は違う。何もなくとも、もっと話をしてみたいと思った」
「それは、古代魔術の使い手だからでしょうか?」
「違う。たぶん、俺はあの時から――君に、興味を持っていたんだと思う」
出会ったのは、魔物討伐に出ていた騎士団が、ラングレーに戻る道中だった。怪我をしている人々を見捨てられなくて、リティスは手を貸した。
あの時、リティスが使っていたのが古代魔術だと知ったから、彼はリティスに興味を持ってくれたのだ。あの出会いがなかったら、きっと領地でいいように使われていただろう。
「……殿下」
「君の魔術だけじゃなくて、君自身にも――たぶん、顔を合わせる度に、その気持ちはどんどん大きくなっていったんだと思う」