本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 どうしよう、うぬぼれてしまってもいいのだろうか。アザレウスに気持ちを寄せられていると、考えてしまってもいいのだろうか。

「あの、それはどういう意味……」

 なのに、口から出てきたのはそんな情けない言葉。

 今の彼の発言でだって充分推測できるのに、それだけでは足りないと思ってしまう欲張りな気持ち。

「言葉の通りだよ、リティス嬢。俺は、君に――いや、あなたに恋をしている」

 その言葉を聞いた瞬間、リティスの頬にぶわっと血が上った。

 恋。

 そんな言葉が、彼の口から出てくるなんて! しかも、その好意を寄せているのはリティスである。今の発言が、聞き間違いでなければ。

 ソファの上であわあわし始めたリティスの様子が面白かったのか、アザレウスは頬を緩めた。
それから、並んで座っていたソファから流れるような動作で立ち上がり、改めてリティスの前に膝をついた。

「リティス嬢、俺はあなたに恋をしている。いや、それだけではない。愛してる」

「待って! 待ってください! 私、そんな!」

 この人、こんな顔をするものなのか。

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