本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
『まあ、一晩一緒だったもんな? 責任はとって貰え』

「責任取っていただく必要はありません!」

 パパベルまで、セリカと一緒になって悪乗りだ。だいたい責任ってなんだ、責任って。

「責任を取る必要はないぞ」

「まあ、お兄様。責任を取るおつもりはないというの? リティス嬢とは遊びだったのね!」

「責任を取るんじゃなくて、俺がリティスに一緒にいてくださいとお願いしたんだ」

「まあまあまあ! 春だわ、お兄様に春が来たわ!」

 完璧な意味を知って口にしているわけではないだろうが、めでたいことであるというのだけは理解しているらしい。

 セリカは、両手を上げ、パパベルと共にその場でくるくる回り始めた。

「あー、叔父様。父上に早く話をしておいた方がいいと思うよ。リティス嬢のこと、父上も気にしていたみたいだったから」

「……ああ」

 イレクスの言葉に、アザレウスはしぶしぶ頷く。それから、リティスの方を見て手を差し出した。

「ここに朝食を運んでもらおう。それが終わったら仕事だ」

「はい、殿下――アザレウス様」

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