本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
何も知らない人がこの場に居合わせたら、エデルとフィノラが婚約していて、リティスはその付き添いだと思うに違いない。
(未来の義妹の前に、未来の妻と親交を深めるほうが先ではないかしら)
と心の中でつぶやく。心の中でつぶやくだけで、あえて言葉にはしない。
常に、心の中では雄弁なのだ。
(……そんなことより、早くひいおばあ様の書庫に行きたいわ……!)
初めて曽祖母の隠し部屋を見つけてから十年近く。
オセルティス伯爵家の血筋で、魔力を持っているならばあの部屋の扉を開けるはずだが、父とフィノラは、隠し部屋の存在に気づいていない。
もしかしたら、魔術師としての素養の他にも何か条件があるのかもしれない。
リティスのために用意されたものではないだろうが、隠れて魔術を学んでいるリティスにとって、あの部屋は最高の環境だった。
古い書物が多いため、集められている魔術書に記されているのは、現在主流の魔術とは系統の違う魔術。
それでもかまわない。知識を得られるのならばなんでもいい。
そんなことを考えていたら、目の前のエデルの存在が、すっかり頭から抜け落ちていたようだった。
(未来の義妹の前に、未来の妻と親交を深めるほうが先ではないかしら)
と心の中でつぶやく。心の中でつぶやくだけで、あえて言葉にはしない。
常に、心の中では雄弁なのだ。
(……そんなことより、早くひいおばあ様の書庫に行きたいわ……!)
初めて曽祖母の隠し部屋を見つけてから十年近く。
オセルティス伯爵家の血筋で、魔力を持っているならばあの部屋の扉を開けるはずだが、父とフィノラは、隠し部屋の存在に気づいていない。
もしかしたら、魔術師としての素養の他にも何か条件があるのかもしれない。
リティスのために用意されたものではないだろうが、隠れて魔術を学んでいるリティスにとって、あの部屋は最高の環境だった。
古い書物が多いため、集められている魔術書に記されているのは、現在主流の魔術とは系統の違う魔術。
それでもかまわない。知識を得られるのならばなんでもいい。
そんなことを考えていたら、目の前のエデルの存在が、すっかり頭から抜け落ちていたようだった。