本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「もう魔力が尽きたか。人間にしてはよくやった方だと褒めてやろう――これで、召喚主との契約は終了――なんだとっ!」
悪魔の身体を、白い膜のようなものが包みこんでいた。その中から脱出しようとするが、悪魔は内側から逃げ出せない。
「なんだ、なんだこれは!」
動揺した悪魔が、残っている方の腕を振り上げ、膜に切りかかる。
だが、それは無駄な努力だった。
膜は少しずつ小さくなっていき、その中にいる悪魔の身体から煙が上がり始める。
「やめろ! 俺の存在を消すな! 消えたくない……やめろ! やめてくれ! ……助けて!」
悪魔の叫び声も、アザレウスの耳には届いていない。
――やがて。
悪魔は消え失せた。
「アザレウス様、無事ですか! それより、今の魔術って、地下書庫で見つけた古代魔術ですよね。いつの間に使えるようになったんですか?」
駆け寄ったリティスに、アザレウスはにっと笑って見せた。得意そうな表情だが、見ていたリティスの方ははらはらだ。
「使えるのは、これだけだ。悪魔が出現したら、使えるんじゃないかと思って」
悪魔の身体を、白い膜のようなものが包みこんでいた。その中から脱出しようとするが、悪魔は内側から逃げ出せない。
「なんだ、なんだこれは!」
動揺した悪魔が、残っている方の腕を振り上げ、膜に切りかかる。
だが、それは無駄な努力だった。
膜は少しずつ小さくなっていき、その中にいる悪魔の身体から煙が上がり始める。
「やめろ! 俺の存在を消すな! 消えたくない……やめろ! やめてくれ! ……助けて!」
悪魔の叫び声も、アザレウスの耳には届いていない。
――やがて。
悪魔は消え失せた。
「アザレウス様、無事ですか! それより、今の魔術って、地下書庫で見つけた古代魔術ですよね。いつの間に使えるようになったんですか?」
駆け寄ったリティスに、アザレウスはにっと笑って見せた。得意そうな表情だが、見ていたリティスの方ははらはらだ。
「使えるのは、これだけだ。悪魔が出現したら、使えるんじゃないかと思って」