本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「でも、エデル様……それは、父の意見も聞いてみないと」
「問題ない。婚約を結んだ時の俺は、何者でもなかった。だが、今の俺は違う。宰相府で働き、宰相閣下にも認められているんだ。伯爵も、お前よりもフィノラの方が俺にふさわしいと考えておいでだ」
あらまあ、と心の中でもう一度つぶやいた。
リティスの知らない間に、話はずいぶん進んでいたらしい。
たしかに、婚約を結んだ頃のエデルは、『若くして宰相府で働くことを許された優秀な青年』でしかなかった。
けれど、あれから二年。今のエデルは、『若くして宰相府で働くことを許され、宰相の信任が厚い優秀な青年』だ。たしかに、エデルも変化した。
(いつかは、こんなことがあるかもしれないとは思ったけれど)
最初の顔合わせで予想はしていたけれど、エデルとの婚約期間、彼の目がどちらに向いているのかなんてちゃんと理解していた。
婚約者とのデートの度に、おまけ扱いされていたら嫌でも気づくに決まっている。
両親がエデルとリティスの婚約を決めたのは、当時はエデルがそこまで頭角を現していなかったから。
「問題ない。婚約を結んだ時の俺は、何者でもなかった。だが、今の俺は違う。宰相府で働き、宰相閣下にも認められているんだ。伯爵も、お前よりもフィノラの方が俺にふさわしいと考えておいでだ」
あらまあ、と心の中でもう一度つぶやいた。
リティスの知らない間に、話はずいぶん進んでいたらしい。
たしかに、婚約を結んだ頃のエデルは、『若くして宰相府で働くことを許された優秀な青年』でしかなかった。
けれど、あれから二年。今のエデルは、『若くして宰相府で働くことを許され、宰相の信任が厚い優秀な青年』だ。たしかに、エデルも変化した。
(いつかは、こんなことがあるかもしれないとは思ったけれど)
最初の顔合わせで予想はしていたけれど、エデルとの婚約期間、彼の目がどちらに向いているのかなんてちゃんと理解していた。
婚約者とのデートの度に、おまけ扱いされていたら嫌でも気づくに決まっている。
両親がエデルとリティスの婚約を決めたのは、当時はエデルがそこまで頭角を現していなかったから。