本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 でも、それを言おうとは思わない。言い聞かせたところで、フィノラは納得しないだろう。

「私は悪くないわ。王宮に石を置いてくれば、お姉様を脅せるって言われただけだもの」

「あなたの意思ではないというの?」

 リティスの言葉には、またフィノラはふいっと横を向く。どうにもこうにも、リティスと会話するつもりはないらしい。

『なぁなぁ、気になるならオレがやろうか?』

 今まで姿を隠していたパパベルが、ふいっと姿を見せる。尋問に協力するというか面白そうだから参加したくなったの方が正解のようだ。にやにやとしている。

「な、なによ! お姉様だって悪魔を連れているじゃない! どうして、お姉様は許されるのよ!」

「でも、パパベルは使い魔だもの。完全に、私の制御に置いているのよ」

 それに、弱い悪魔だしと付け加えようとしてやめておく。パパベルはたしかに非力な悪魔だが、彼の知識には助けられてきたのだ。

「で、パパベル。お前は何をするつもりなんだ?」

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