本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
こくり、とフィノラは頷く。
宰相がフィノラに与えたのは、悪魔を召喚する技術について書かれた本だった。そして、フィノラは呼び出した悪魔を使って、あちこちの家から魔術書を盗み出していたそうだ。
道理で、屋敷の誰も気づかぬうちに魔術書が盗まれていたはずだ。
「……まさか」
リティスの口から出てきたのは、それだけだった。まさか、宰相がフィノラをそそのかして盗みをさせるなんて。
「古い魔術書の中には、今では危険すぎて使われなくなったものがたくさんある。届を出しても、危ないものは危ないって。だから、閣下はそれを集めて、安全な場所に保管していたのよ」
フィノラはそう続けた。彼女の表情からすると、自分が悪いことをしていた自覚はないようだ。
リティスは言葉を失ってしまった。
宰相に乗せられたとはいえ、あまりにも浅はかな行動だ。なんと言えばいいのかわからない。
「……それで? それで、王宮を攻撃したというのか?」
「ち、違いますっ! 私は、そんなことしていません……!」
フィノラに多数の魔術書を盗み出させた宰相は、フィノラに石を渡したそうだ。
宰相がフィノラに与えたのは、悪魔を召喚する技術について書かれた本だった。そして、フィノラは呼び出した悪魔を使って、あちこちの家から魔術書を盗み出していたそうだ。
道理で、屋敷の誰も気づかぬうちに魔術書が盗まれていたはずだ。
「……まさか」
リティスの口から出てきたのは、それだけだった。まさか、宰相がフィノラをそそのかして盗みをさせるなんて。
「古い魔術書の中には、今では危険すぎて使われなくなったものがたくさんある。届を出しても、危ないものは危ないって。だから、閣下はそれを集めて、安全な場所に保管していたのよ」
フィノラはそう続けた。彼女の表情からすると、自分が悪いことをしていた自覚はないようだ。
リティスは言葉を失ってしまった。
宰相に乗せられたとはいえ、あまりにも浅はかな行動だ。なんと言えばいいのかわからない。
「……それで? それで、王宮を攻撃したというのか?」
「ち、違いますっ! 私は、そんなことしていません……!」
フィノラに多数の魔術書を盗み出させた宰相は、フィノラに石を渡したそうだ。