本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
いつもより近い位置に彼の目がある。真正面からこちらを見つめられると、吸い込まれそうでドキドキとしてしまう。
「あれな、嘘」
「嘘?」
嘘ってどういう意味だろう。アザレウスが何を意味しているのかまったく理解できない。
『アザレウスがなー、そう言ってフィノラを脅せって。たしかにオレ、勝手に人の心を読むような魔術は使えないもんな!』
けたけたと笑いながら、リティスの周囲を飛び回っているパパベルは、ずいぶん楽しそうだ。道理で、生き生きとフィノラを脅していたわけである。
「そう言えば、フィノラ嬢は知る限りのことを話してくれると思ったんだよ。王族に危害を加えようとしたのは事実だから、あの場で話をしてくれなければ拷問官を呼ばねばならなかった」
拷問官という響きに、リティスは身を震わせた。フィノラとは仲のいい姉妹ではなかったが、拷問なんて言葉を聞かされたらやはりぞっとしてしまう。
肉体的に痛めつけられるのと精神的に痛めつけられるの、どちらがましなのだろうか。
「でも、宰相閣下ですか……フィノラをうまく使いましたね」
「よくも悪くも、彼女は単純な女性だからな」
「あれな、嘘」
「嘘?」
嘘ってどういう意味だろう。アザレウスが何を意味しているのかまったく理解できない。
『アザレウスがなー、そう言ってフィノラを脅せって。たしかにオレ、勝手に人の心を読むような魔術は使えないもんな!』
けたけたと笑いながら、リティスの周囲を飛び回っているパパベルは、ずいぶん楽しそうだ。道理で、生き生きとフィノラを脅していたわけである。
「そう言えば、フィノラ嬢は知る限りのことを話してくれると思ったんだよ。王族に危害を加えようとしたのは事実だから、あの場で話をしてくれなければ拷問官を呼ばねばならなかった」
拷問官という響きに、リティスは身を震わせた。フィノラとは仲のいい姉妹ではなかったが、拷問なんて言葉を聞かされたらやはりぞっとしてしまう。
肉体的に痛めつけられるのと精神的に痛めつけられるの、どちらがましなのだろうか。
「でも、宰相閣下ですか……フィノラをうまく使いましたね」
「よくも悪くも、彼女は単純な女性だからな」