本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
国王が側仕えの者に、茶の用意をするよう命じる。それぞれの前にカップが配られると、国王は真っ先にそれに手を伸ばした。
つられるように、宰相もカップを口に運ぶ。
リティスも、そっとカップに口をつけてみた。さすが王宮。最高にいい茶葉を、最適な手順でいれている。つまり、とても美味しい。
紅茶をしみじみと味わった国王が、ほう、と息をついた。それを合図にしたかのように、アザレウスが口を開く。
「宰相、なぜ、王宮に悪魔を呼び寄せた?」
「は?」
「彼女は全部白状したぞ。彼女に魔術書を与え、悪魔を召喚させたのはお前だ、とな」
「……悔しまぎれの嘘でしょう。私は、フィノラ・オセルティス個人とは話をしたこともありません」
アザレウスの言葉にも、宰相は動じた様子は見せなかった。たしかに、宰相とフィノラの間に接点はない。
「そうか。そう言うならそれでいい――兄上。証人を呼んでも?」
「ああ、かまわないぞ」
国王の許可を取ってから、アザレウスは証人を呼び出した。入ってきたのは、エデルである。そう言えば、彼の存在は、リティスの頭からすっかり抜け落ちていた。
つられるように、宰相もカップを口に運ぶ。
リティスも、そっとカップに口をつけてみた。さすが王宮。最高にいい茶葉を、最適な手順でいれている。つまり、とても美味しい。
紅茶をしみじみと味わった国王が、ほう、と息をついた。それを合図にしたかのように、アザレウスが口を開く。
「宰相、なぜ、王宮に悪魔を呼び寄せた?」
「は?」
「彼女は全部白状したぞ。彼女に魔術書を与え、悪魔を召喚させたのはお前だ、とな」
「……悔しまぎれの嘘でしょう。私は、フィノラ・オセルティス個人とは話をしたこともありません」
アザレウスの言葉にも、宰相は動じた様子は見せなかった。たしかに、宰相とフィノラの間に接点はない。
「そうか。そう言うならそれでいい――兄上。証人を呼んでも?」
「ああ、かまわないぞ」
国王の許可を取ってから、アザレウスは証人を呼び出した。入ってきたのは、エデルである。そう言えば、彼の存在は、リティスの頭からすっかり抜け落ちていた。