本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「――よし!」
トランクを引っ張り出すと、続いて向かったのは衣裳部屋。本来ならば侍女やメイドの仕事なのだろうが、わざわざ彼女達を呼びつけるほどのことでもない。
それに、彼女達がいない方が、リティスにとっても都合がいいのだ。
(ひいおばあ様の隠し部屋で見つけたこれを使う機会が来るなんて!)
引っ張り出したのは、曽祖母が使っていたという魔法のトランクだ。一見普通のトランクのように見えるが、見た目の容量以上にものが入る。
無限に入るというわけでもないけれど、持っていくものを精査する必要がないのはありがたい。
そして、もうひとつ。
このトランクは、曽祖母の隠し部屋への出入口でもあるのだ。
ただし、出入りできるのは隠し部屋だけ。そこから伯爵邸に戻ることはできない。
「えっと、古いドレスはいらないわよね。この服と、この服と……ああ、やっぱりドレスは一着はあった方がいいかな。領地で誰かにお招きされるかもしれないし」
畳むこともせず、次から次へポイポイとトランクの中に放り込んでいく。放り込んでも皺にはならないから大丈夫。
トランクを引っ張り出すと、続いて向かったのは衣裳部屋。本来ならば侍女やメイドの仕事なのだろうが、わざわざ彼女達を呼びつけるほどのことでもない。
それに、彼女達がいない方が、リティスにとっても都合がいいのだ。
(ひいおばあ様の隠し部屋で見つけたこれを使う機会が来るなんて!)
引っ張り出したのは、曽祖母が使っていたという魔法のトランクだ。一見普通のトランクのように見えるが、見た目の容量以上にものが入る。
無限に入るというわけでもないけれど、持っていくものを精査する必要がないのはありがたい。
そして、もうひとつ。
このトランクは、曽祖母の隠し部屋への出入口でもあるのだ。
ただし、出入りできるのは隠し部屋だけ。そこから伯爵邸に戻ることはできない。
「えっと、古いドレスはいらないわよね。この服と、この服と……ああ、やっぱりドレスは一着はあった方がいいかな。領地で誰かにお招きされるかもしれないし」
畳むこともせず、次から次へポイポイとトランクの中に放り込んでいく。放り込んでも皺にはならないから大丈夫。