本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
――いつもこうだ。
なんでもいい。文字の世界に逃げ込んでいる時だけは、何もかもを忘れられる。
読書に没頭していると、扉の方からちりちりと音が聞こえてくる。続いて、リティスの首に冷たいものが触れる。
「わあ!」
いきなり首筋を冷やされて飛び上がった。
これは、リティスが警報音に反応しなかった時に、追加で合図されるものだ。本に夢中になっていると呼ばれても気づかないことが多いため、書棚の魔術書を参考にリティスがこの部屋にかけたものだ。
慌てて本を元の位置に戻し、扉を出て、自室へと戻る。
振り返った時には扉は壁から消えていた。必要な時には、またトランクから引っ張り出せばいい。
扉の向こうから、申し訳なさそうに声をかけてきたのは執事だ。この屋敷で働いている者の数は少ないため、執事が呼びに来ることも多い。
「どうしたの?」
「王都からの使いが持ってきた手紙の中に、お嬢様あてのものがありまして」
「すぐに読むわ」
扉を開き、執事から手紙を受け取る。リティスの勘は合っていた。やはり、父からの手紙だ。
なんでもいい。文字の世界に逃げ込んでいる時だけは、何もかもを忘れられる。
読書に没頭していると、扉の方からちりちりと音が聞こえてくる。続いて、リティスの首に冷たいものが触れる。
「わあ!」
いきなり首筋を冷やされて飛び上がった。
これは、リティスが警報音に反応しなかった時に、追加で合図されるものだ。本に夢中になっていると呼ばれても気づかないことが多いため、書棚の魔術書を参考にリティスがこの部屋にかけたものだ。
慌てて本を元の位置に戻し、扉を出て、自室へと戻る。
振り返った時には扉は壁から消えていた。必要な時には、またトランクから引っ張り出せばいい。
扉の向こうから、申し訳なさそうに声をかけてきたのは執事だ。この屋敷で働いている者の数は少ないため、執事が呼びに来ることも多い。
「どうしたの?」
「王都からの使いが持ってきた手紙の中に、お嬢様あてのものがありまして」
「すぐに読むわ」
扉を開き、執事から手紙を受け取る。リティスの勘は合っていた。やはり、父からの手紙だ。