本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
さすがにそこまで急ぎではないとのことで、明日、改めて王宮に向かうことになった。
「迎えを寄こす。伯爵、それでかまわないな?」
「承知しました。娘を、よろしくお願いいたします」
諦めたらしい父は、アザレウスに頭を下げた。
彼の前で、図書館職員になるなんてとんでもない、とこれ以上リティスをたしなめる気にはなれなかったようだ。
その日の夕食は、いつもとは少し違っていた。いつもならリティスは会話に入れてもらえないのに、フィノラがやたらにリティスに話しかけてくるのだ。
「ねえ、お姉様。殿下とどこで知り合ったの?」
「領地に行く途中で、魔物討伐に向かっていた殿下とお話をする機会があったのよ」
「私も領地に行けばよかったわ」
と、フィノラはむくれた。
だが、伯爵家の馬車に乗っていたら、魔物討伐部隊とすれ違ったところで話をする機会を得るのは不可能だっただろう。リティスは、歩いていたから彼らとすれ違えたのだ。
(……ローストポーク、いい出来だわね)
今日の肉料理は、香辛料を効かせたローストポーク。美味しいものに罪はないので、遠慮なくいただく。
「迎えを寄こす。伯爵、それでかまわないな?」
「承知しました。娘を、よろしくお願いいたします」
諦めたらしい父は、アザレウスに頭を下げた。
彼の前で、図書館職員になるなんてとんでもない、とこれ以上リティスをたしなめる気にはなれなかったようだ。
その日の夕食は、いつもとは少し違っていた。いつもならリティスは会話に入れてもらえないのに、フィノラがやたらにリティスに話しかけてくるのだ。
「ねえ、お姉様。殿下とどこで知り合ったの?」
「領地に行く途中で、魔物討伐に向かっていた殿下とお話をする機会があったのよ」
「私も領地に行けばよかったわ」
と、フィノラはむくれた。
だが、伯爵家の馬車に乗っていたら、魔物討伐部隊とすれ違ったところで話をする機会を得るのは不可能だっただろう。リティスは、歩いていたから彼らとすれ違えたのだ。
(……ローストポーク、いい出来だわね)
今日の肉料理は、香辛料を効かせたローストポーク。美味しいものに罪はないので、遠慮なくいただく。