本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
オセルティス伯爵家は現在父が継いでいるのだが、二代前の伯爵夫人。つまり、リティスの曽祖母にあたる女性は、とても厳格な人だったらしい。
曽祖母からみて息子にあたる先代伯爵はちょっと頼りないところがあったようで、その分、孫である父に対する期待は大きく、厳しく育てられた。
そしてそれは、嫁いできた母も同じだったと執事が教えてくれた。
世の中に嫁姑の仲が悪いというのは珍しい話でもないが、母にとっては、そこに義理の祖母まで加わったわけだ。
若い頃の母は、曽祖母に幾度となく泣かされてきたという。
そして、生まれたリティスは、曽祖母そっくりの容姿らしい。らしいというのは、リティスが物心ついた頃には、すでに亡くなっていたからだ。
残されている曽祖母の肖像画――若い頃のもの――を見ると、たしかにリティスは曽祖母そっくりだ。黒い髪も、紫色の目も、曽祖母の色を受け継いでいる。
(……考えてみれば、くだらない理由よね。私ひとりをのけ者にすることでこの家はうまく回っているんだもの)
と、目で本の背表紙を追いながら考える。
曽祖母からみて息子にあたる先代伯爵はちょっと頼りないところがあったようで、その分、孫である父に対する期待は大きく、厳しく育てられた。
そしてそれは、嫁いできた母も同じだったと執事が教えてくれた。
世の中に嫁姑の仲が悪いというのは珍しい話でもないが、母にとっては、そこに義理の祖母まで加わったわけだ。
若い頃の母は、曽祖母に幾度となく泣かされてきたという。
そして、生まれたリティスは、曽祖母そっくりの容姿らしい。らしいというのは、リティスが物心ついた頃には、すでに亡くなっていたからだ。
残されている曽祖母の肖像画――若い頃のもの――を見ると、たしかにリティスは曽祖母そっくりだ。黒い髪も、紫色の目も、曽祖母の色を受け継いでいる。
(……考えてみれば、くだらない理由よね。私ひとりをのけ者にすることでこの家はうまく回っているんだもの)
と、目で本の背表紙を追いながら考える。