本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
「王太子殿下、王女殿下。お初にお目にかかります。リティスと申します。ここで、古い書物の解読の仕事をしております」
丁寧に頭を下げる。
リティスにも王宮図書館の職員達が身に着ける制服のローブが支給されている。だから、一目見ただけで職員であることは、子供達にもわかるはずだ。
「あのね、あたくち、お兄様の心を射止めた方にお目にかかりたかったの」
セリカ王女は、まだ五歳だ。なのに、言葉遣いはしっかりしている。内容の方も、年齢を考えれば驚くほど大人びている。
根本的に、リティスはアザレウスの『いい人』ではないという間違いはあるけれども。
「セリカ!」
慌ててアザレウスが止めに入るが、セリカの目はキラキラと輝いている。好奇心でいっぱいの目で見つめられ、リティスはセリカには正面からきちんと返そうと思った。
「王女殿下、私は、王弟殿下の『いい人』ではありません。ここで、私の解読している古文書に、殿下は興味をお持ちなのです」
「……そうなの? あたくち、そうは思わないけれど」
丁寧に頭を下げる。
リティスにも王宮図書館の職員達が身に着ける制服のローブが支給されている。だから、一目見ただけで職員であることは、子供達にもわかるはずだ。
「あのね、あたくち、お兄様の心を射止めた方にお目にかかりたかったの」
セリカ王女は、まだ五歳だ。なのに、言葉遣いはしっかりしている。内容の方も、年齢を考えれば驚くほど大人びている。
根本的に、リティスはアザレウスの『いい人』ではないという間違いはあるけれども。
「セリカ!」
慌ててアザレウスが止めに入るが、セリカの目はキラキラと輝いている。好奇心でいっぱいの目で見つめられ、リティスはセリカには正面からきちんと返そうと思った。
「王女殿下、私は、王弟殿下の『いい人』ではありません。ここで、私の解読している古文書に、殿下は興味をお持ちなのです」
「……そうなの? あたくち、そうは思わないけれど」