本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 バスケットの中には、食器類等も収められている。大荷物なので大変そうだけれど、アザレウスが言うにはそこまででもないらしい。

 せめてもと、リティスはバスケットから食器を取り出し、それぞれの前に置く。

「王女殿下、こちらのサンドイッチでよろしいですか?」

「ええ、よろしくてよ。リティス嬢が取り分けてくださるの?」

「王女殿下がよろしければ」

「お願い」

 セリカが選んだのは、卵と緑の葉物野菜を挟んだサンドイッチだ。ハムも入っていて、赤、緑、黄色の対比が美しい。

 イレクスは、ローストチキンを取り分けてもらっている。食欲旺盛なことで大変よろしい。子供は元気なのが一番だ。

「リティス嬢、あたくちにも、お肉を取り分けていただけるかしら?」

「はい、かしこまりました」

 小さな口を精一杯大きく開けて、もぐもぐとサンドイッチを食べ終えたセリカは、次はローストチキンに取りかかるようだ。

 この間にイレクスは取り分けてもらった分をぺろりとたいらげ、ベーコンと野菜を挟んだサンドイッチに取り掛かっている。

 リティスもありがたく、サンドイッチをいただくことにした。

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