イケメンから抜け出したい
なにその違和感半端ない喋り方。
絶対そんな喋り方じゃなかったよね今まで。
「ナントカ学園だとか、特待生だとか知りませんけど、私は目指してる高校があるので──」
「いや、和泉学園の招待は断ることができないんです」
私の言葉を、担任の先生が遮った。
はあああああああああ??なにそれ!!!???
私があまりにも嫌そうな表情をしたのを感じとったのか、お母さんが言った。
「和泉学園、ってよくわかんないけど、特待生ってくらいだから学費は無料になるんですよね?」
「はい、そう聞いております」
うわ、校長、お母さんのほうから固めようとしてる。
「いいじゃん、説明会行ってみない?ちなみにどこにあるんですか?先生」
あ、でもそれは興味あるかも。
「隣の市にありますよ。あの、大きい公園の横です。えーと、」
「長浜公園ですかね」