【短編】雪空ひとこと
いつの間にか寝てしまっていて、起きたら午後6時。
結構遅い時間だ。
なんとなく斜め北を向くと、なんと千冬が居た。
驚いて固まっていると、千冬はゆっくりとこちらを向く。
「陽鞠おはよう。」
優しげな顔にある瞳は、街頭の灯りの反射でキラキラと光っていた。
「おはよう、千冬。どうしたの?こんな遅い時間に」
なんでもないように偽って、平常心で問う。
そんな姿を見透かしたように、空笑いを彼は浮かべる。
「こんな遅い時間まで居たのは陽鞠もでしょ」
そっと手を差し伸べられた。
「ほら、帰るよ」
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