王子姫は旦那様に可愛いと言われたい
お姫様への憧れ
画面上に映し出されているのは、純白のウエディングドレスを着て幸せそうに微笑む花嫁。花婿に横抱きされた姿は、まさに幸せそのものだ。
パソコンの画面越しの光景は、まるで絵本の世界のように美しく見えた。
(素敵……)
「……姫香(ひめか)、どうしたんだ?」
「えっ、あっ……!?」
突然、聞き慣れた声が耳に届き、私はハッと我に返る。慌てて声の方向に顔を向けると、婚約者の真尋(まひろ)がすぐ傍に立っていた。
どうやら私がパソコンの画面に釘付けとなっている間に、彼は仕事から帰ってきていたらしい。
「悪い、もしかしてまだ仕事中だったか?」
仕事は出社が基本の真尋とは違い、私は在宅勤務が大半だ。そのため、彼は私が仕事に熱中していたのだと勘違いしたようだ。
「う、ううん……! 仕事は終わったから大丈夫。気にしないで」
それとなくノートパソコンを閉じようとしたものの、真尋が画面を覗き込むほうが早かった。
「ああ、ウエディングドレスを見てたのか」
「……っ」
真尋にずばり言い当てられ、私はぎくりとする。
パソコンの画面越しの光景は、まるで絵本の世界のように美しく見えた。
(素敵……)
「……姫香(ひめか)、どうしたんだ?」
「えっ、あっ……!?」
突然、聞き慣れた声が耳に届き、私はハッと我に返る。慌てて声の方向に顔を向けると、婚約者の真尋(まひろ)がすぐ傍に立っていた。
どうやら私がパソコンの画面に釘付けとなっている間に、彼は仕事から帰ってきていたらしい。
「悪い、もしかしてまだ仕事中だったか?」
仕事は出社が基本の真尋とは違い、私は在宅勤務が大半だ。そのため、彼は私が仕事に熱中していたのだと勘違いしたようだ。
「う、ううん……! 仕事は終わったから大丈夫。気にしないで」
それとなくノートパソコンを閉じようとしたものの、真尋が画面を覗き込むほうが早かった。
「ああ、ウエディングドレスを見てたのか」
「……っ」
真尋にずばり言い当てられ、私はぎくりとする。
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