宵にかくして




「っ、ほ、ほんと……?ですか?」

「クラスメイトなんだから敬語いらないよう!タメでいこ!」


 
やさしく笑いかけてくれるふたりに、感動からうるうると視界がゆれる。
 

昨日から、すごく周りの人に恵まれてるなあ……。
カイチョウさん、秋月くんのこともあって、クラスの女の子にどう思われてるのか正直不安だったけど、……杞憂だったみたいだ。
 

 
「あ、ありがとうっ……!お誘いすごくうれしい、です」


ふにゃり、とゆるみきった表情のまま、きゅっと口角を持ちあげる。


あまりこの格好で笑わないようにしなきゃいけないのに、どうしよう、うれしさが我慢できない……!
 
 

「っ、わ……!ち、近木さん?!」



すると、突然、ぎゅううっと、筒井さんの倍くらい強い力で抱きしめられる。すりすりと首のあたりに頬ずりをされて、そのくすぐったさにまた頬がゆるんでしまう。



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