皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
「おまえの妃だ。」
国王が、マリアンヌ皇女に向けて手を差し出すよう促す。
「共に手を取れ。」
マリアンヌ皇女が照れたように微笑み、一歩前に出ようとした。
だが、その瞬間。
「──その前に、父上にお尋ねしたいことがあります。」
アレシオ殿下の声が、広間の空気を切り裂いた。
国王はぴたりと動きを止め、ゆっくりと振り返る。
「何だ?」
アレシオ殿下は、まっすぐ国王の瞳を見つめながら言った。
「先ほど、セラフィーヌ嬢に“愛だけでは国は支えられぬ”と仰いましたね。」
「……ああ、そうだ。」
「では伺います。セラフィーヌのどこが、“愛だけ”だったのでしょうか。」
その言葉に、場の空気が一変した。
貴族たちがざわつき、マリアンヌ皇女の顔から笑みが消える。
「彼女は筆記試験でも執務試験でも、優れた才覚を示しました。民の心を掴むことこそできなかったかもしれませんが、それは彼女が飾らず、真っ直ぐだったからです。」
国王が、マリアンヌ皇女に向けて手を差し出すよう促す。
「共に手を取れ。」
マリアンヌ皇女が照れたように微笑み、一歩前に出ようとした。
だが、その瞬間。
「──その前に、父上にお尋ねしたいことがあります。」
アレシオ殿下の声が、広間の空気を切り裂いた。
国王はぴたりと動きを止め、ゆっくりと振り返る。
「何だ?」
アレシオ殿下は、まっすぐ国王の瞳を見つめながら言った。
「先ほど、セラフィーヌ嬢に“愛だけでは国は支えられぬ”と仰いましたね。」
「……ああ、そうだ。」
「では伺います。セラフィーヌのどこが、“愛だけ”だったのでしょうか。」
その言葉に、場の空気が一変した。
貴族たちがざわつき、マリアンヌ皇女の顔から笑みが消える。
「彼女は筆記試験でも執務試験でも、優れた才覚を示しました。民の心を掴むことこそできなかったかもしれませんが、それは彼女が飾らず、真っ直ぐだったからです。」